先日、地域の認知症サポート講座に参加してきました。認知症の方々やそのご家族が直面する悩みを共有し、地域で協力していこうという試みで地域包括センターが中心になって開催されていて、認知症の知識やシュミレーション体験など貴重な機会でした。そこで痛感したのは、認知症の方々が住み慣れた地域で穏やかに過ごしていくにはご家族の介護や公助だけではまかないきれない現実があるということ。そこで活躍するのがボランティアの方々や地域の人々の気付き、介護保険外サービスをはじめとする民間のサービスなどではないでしょうか?
私達のほとんどはできれば住み慣れた場所であるいは自分の選んだ好きな場所で生涯を終えたいと思っているのではないでしょうか?私が努めていた老人ホームでは認知症の方も多く居ましたが七夕になると笹に短冊をつけるというイベントが毎年のように開催され、文字の書ける方のほとんどは「おうちにかえりたい」の短冊を作成されていました。普段のサービスでも傾聴しているとほとんどの方が「家に帰りたい」とのご希望を口にされていました。
認知症の親の介護は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自宅で過ごされる場合は特に介護保険だけでは対応しきれない部分が多く、家族の負担が増えてしまうことも。いろいろな事情があり自宅での生活が困難になってしまうのは仕方のない事情とは思いますが出来ることなら最後まで自宅で過ごしたい、そんな願いを叶えつつ現役世代のお子様たちもできるだけ負担を減らしご自身の生活を維持したいのでないでしょうか?そんなときに便利なのが介護保険外サービスです。
介護保険外サービスを利用するメリット
- 時間と手間の短縮:介護保険外サービスを利用することで、家族や御本人が複数のサービスを調べたり熟考し組み合わせたり最適なものを選んだりする手間(結構な時間の消費になるかと思います)が省け、スムーズな支援が可能になることで一度で複数のオーダーが完結できる
- 柔軟な対応:ご利用者の希望に応じたサービスを受けられる(介護保険や行政の高齢者サポートなどの公的サービスはルールがあるので出来ることと出来ないことがある)
- 多様なサービス:趣味活動の支援や外出サポートなど、幅広いニーズに対応
まとめ
介護保険外サービスは、介護保険だけでは補いきれない部分を支える重要な選択肢です。特に、家族の負担を減らしながら、親が安心して生活できる環境を整えるために、上手に活用することが求められます。適切なサービスを選び、親の状況に合わせたケアを提供していきましょう。
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